寒くなるとインフルエンザが心配になりますね。2015年からはワクチンが4価になりましたが、何が変わったかご存じですか?
Q:ワクチンは何が変わったの?
2014年まではA型2種類とB型1種類が入った3価のワクチンでしたが、2015年からB型が2種類入った4価ワクチンに変更になりました。B型は山形系統とビクトリア系統の2種類あるのですが、2014年まではどちらの系統が流行するか予測して1つだけ選んでいました。ところが2011年からは両方とも流行するようになり、ワクチンにも両者を入れることになりました。
Q:ワクチンは有効ですか?
2014年に流行したインフルエンザはA香港型で、全体の90%以上占めていました。この株がワクチンにも含まれていたためワクチンは有効でした。年齢別に調べると、グラフのように10才代の有効性がより高かったことがわかります(グラフは事前にワクチンを打った人と打たなかった人を登録しておいて、実際にインフルエンザにかかったかを調べたものです)。もちろん過去のワクチンも、全般的には打った群が打たなかった群よりインフルエンザにならなかったので有効と考えられています。