低温やけどにご注意を

寒い日が続いていますが、「湯たんぽやカイロが手放せない」という人は“低温やけど”に注意しましょう。

低い温度でもやけどになります
44℃という熱めのお風呂くらいの温度で6時間、46℃で1時間半、50℃では3分程でやけどになります。湯たんぽの表面温度はカバーをつけても45℃以上が6時間は続きます。カイロ、床暖房、膝の上に置いたノートパソコンにも注意が必要です。

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低温やけどが発生する状況は
接触時間の他に、皮膚への圧迫も関与しています。皮膚の中を流れる血液の循環は、冷却装置のように皮膚に熱が貯まるのを防いでいますが、圧迫により血液の流れが滞ると、熱が皮膚に蓄積されてしまいます。したがって、熟睡、泥酔、睡眠薬の使用、寝たきり状態などあまり体を動かさない状況で生じやすくなります。

20140212-nurse4軽症にみえても油断できません
初期は軽症にみえますが、しばらくすると黒く変色し、深い傷になるのが低温やけどの特徴です。見た目より深くなるのは、お湯による通常のやけどが皮膚の表面ほど傷害が強いのに対し、低温やけどは皮膚の深部ほど強く傷害されるためです。

使わないのが一番です
低温やけどは小さくても治癒まで1~2ヵ月かかりますし、必ず傷跡が残ります。最も簡単な予防方法は湯たんぽやカイロを使わないことです。湯たんぽはエコですが、自分の皮膚を痛めては仕方がありません。電気毛布を寝る直前までつけておくなどの工夫をして、寒い冬を乗り切りましょう。