海水浴皮膚炎

 20130815-zoea3今年の夏は猛暑で、海水浴に出かける人も多いと思いますが、この時期みられるのがゾエアによる海水浴皮膚炎です。


 ゾエアとは、大きさ3mm程のカニやエビなど甲殻類の卵からふ化したプランクトンの一種で、図のように鋭いトゲを持っています。ゾエアは海中の特定の所に集まったり、流れ藻と一緒に浮遊していて、海水浴中に偶然その中に入ってしまうと、刺されて皮膚炎を起こします。海から上がった後に、水着に覆われている場所を中心にチクチクとした痛みやかゆみが生じ気付きます。刺された場合はすぐに水着を脱いでよく水で洗って下さい。しばらくして赤いブツブツが出てきた場合は、ぬり薬を使った方が早く治るので、受診をお勧めしています。流れ藻などにはあまり近づかないよう気をつけて下さい。