足裏が痛くなる病気
足裏の皮膚が硬くなって、歩く時に痛くなるのは通常は魚の目(鶏眼)です。しかし、普通は痛くないイボやタコなのに痛くなる場合があり、その時はイボの下に「粉瘤」が隠れてないか調べる必要があります。
下の図の左側は写真だけ見るとタコです。右側はイボに見えますが、いずれも「隠れ粉瘤」がありました。
足裏の皮膚が硬くなって、歩く時に痛くなるのは通常は魚の目(鶏眼)です。しかし、普通は痛くないイボやタコなのに痛くなる場合があり、その時はイボの下に「粉瘤」が隠れてないか調べる必要があります。
下の図の左側は写真だけ見るとタコです。右側はイボに見えますが、いずれも「隠れ粉瘤」がありました。
手足に偶然刺さってしまった木くず、プラスチック、植物のトゲや鉛筆の芯。
ネットを見ると「針でかきだす」と書いてあったりします。
うまく取れればいいですが、小さいトゲの場合逆に先端がわかりにくくなることがありますよ。
白崎医院ではまずダーモスコープ(拡大鏡)でトゲの場所やどの方向に刺さっているか確認します。斜めに浅く刺さっているトゲは放っておきます。大丈夫?と思うかも知れませんが、2週間程で古くなった皮膚と一緒にトゲもはがれ落ちていくから問題ありません。
少し深い場合は、トゲの周りの角層部分をカミソリで削ってトゲを分かりやすくしてから、トゲ抜き専用の細いピンセットで引っ張り出します。角層には神経が入っていないので、削っても痛くありませんよ。
でもさらに深い場合は注射の麻酔が必要になります。抜く時の痛みより麻酔の方が痛くないからです。
「トゲが見えないんだけど、何かまだ残っている気がする」と思う方は超音波検査がおすすめです。 続きを読む
「マダニ」は野山にいて、通常は野生のイノシシやネズミに寄生しています。普段の生活で刺されることはありませんが、ハイキングやキャンプに行くときは要注意です。
「ダニ」に刺されたと思う人が多いようです。
ベピオ、デュアックと立て続けに新しいニキビのぬり薬が最近発売されました。「以前から使っているディフェリンはもう古いの?」と思われるかもしれませんが、新しい薬に取って代わられる訳ではありません。これまでは、ほとんどのニキビ患者さんにディフェリンを処方していましたが、これからは患者さんのニキビの状態や肌質に合わせてディフェリン、ベピオ、デュアックを使い分けたり、ニキビの治りにくい方には2剤を一緒に使ったりしていきます。
ここで、おさらい。ディフェリンはニキビの「面ぽう」を改善させる薬でしたよね。以前、ディフェリンが発売された頃に書いたブログも参考にして下さい。
先日発売された「デュアック配合ゲル」。説明書には冷蔵庫(2〜8℃)で保管するように書かれています。ちょっとめんどくさいですね。
「デュアック」は「過酸化ベンゾイル」と「クリンダマイシン」の合剤ですが、混ぜるには工夫が必要だったようです。というのは「過酸化ベンゾイル」は何でも分解する活性酸素なので温度が上がると「クリンダマイシン」も分解してしまうからです。
下の安定性試験の結果をみても冷蔵庫保存だと3年間も安定ですが、25℃だと3ヵ月を超えると「クリンダマイシン」が分解されてしまう可能性があります。でも逆に言えば、3ヵ月で使い切るなら室温に置いてても大丈夫ということですね。1本10g入りで、顔全体にしっかりつけると3週間で使い切る量しか入っていませんから。ただし、すぐに使わないチューブは冷蔵庫で保管して下さい。また30℃では1ヵ月しか持たないため夏場は保管場所に気をつけて下さいね。
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富山県高岡市駅南3-5-33
皮膚科神経内科 白崎医院
TEL: 0766-25-0012
HP: https://shirasaki-hifuka.com
LINE: @shirasaki-hifuka
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パン(小麦)を食べただけでは症状が出ず、パンを食べた直後に運動をするとアレルギー症状が出現する「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」という病気があります。発症年齢が主に10代で、子供に多くみられます。
小麦以外にエビ、イカ、カニ、ブドウなどが原因食物として知られていて、食べても4時間以上安静にしていれば症状が現れません。「給食にパンが出て、5時間目の体育をしたらじんま疹が出て息苦しくなった」と来院されます。
不思議ですね。パンを食べるだけでは症状が出ないんですから。
この理由は、腸での小麦の消化と吸収にあります。
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