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円形脱毛症

円形脱毛症とは

円形脱毛症は、半数が20歳以下に生じる子供に多い病気です。症状は、10円玉程度の大きさの脱毛が1つだけできる軽度のケースから、多発性に脱毛が生じる場合や、まゆ毛やひげまで抜けるケース、さらには髪の毛全体が抜けることもあります。

原因は完全には解明されていませんが、現在の研究では白血球が誤って毛根を攻撃することで脱毛が引き起こされると考えられています。また、円形脱毛症は甲状腺の病気や膠原病を伴うことがあるため、これらの関連疾患を確認するために血液検査を行うことがあります。

治療に関しては、数個程度の円形脱毛症であれば、半年程度で自然治癒することが多いですが、広範囲の脱毛がある場合や重症例では、治療に時間がかかることがあります。

治療方法

脱毛が数個以下の場合

  1. 冷却療法:液体窒素を患部に当てて刺激します。
  2. ぬり薬:ステロイドを患部とその周囲に1日2回外用します。
  3. 紫外線治療:ぬり薬をつけてから紫外線(A波)を当てるプバ療法やナローバンドUVB療法を行っています。最新の紫外線治療器のエキシマライトを使う場合もあります。
  4. ステロイド局注:患部にステロイドを直接注射で注入します。わずかに痛みはありますが、上記1)~3)で改善しない場合は行います。繰り返すことで注射部位の皮膚がへこむ副作用が出現する場合があります。

脱毛が広範囲の場合

  • ステロイドパルス療法、ステロイド内服:病気になってから半年以内で、急激に脱毛が進行する場合などに行います。パルス治療は当院では行っていないので、皮膚科専門医のいる病院にお願いして行っています。
  • 局所免疫療法:ある程度拡大が止まった場合に行います。局所免疫療法はSADBEあるいはDPCPという合成化学物質を用いて、故意に脱毛部に”かぶれ”を起こし、皮膚の免疫の働きを正常化する方法です。実際のやり方は、SADBEという物質を2日間脱毛部に貼ります。2週間経つと体がSADBEを覚えますので、その後薄めたSADBEを脱毛部にハケで塗っていきます。皮膚の状態を見ながら、徐々にSADBEの濃度を上げていくと、約半数の人に毛が生えてきます。過剰に反応すると、ぬったところが痒くなりジュクジュクしてくる場合があります。SADBEでうまくいかない場合は、DPCPという別の物質で同じことを行う場合があります。

※当院では日本皮膚科学会のガイドラインに準拠した治療を行っています。

日常のケア

  • 不規則な生活、偏った食事、喫煙は脱毛を悪化させます。疲労もためないようにして下さい。
  • 髪は刺激を与えないように優しく洗って下さい。

Q&A

Q:治療にはどのくらい時間がかかりますか?

A:数個以下の場合は数ヶ月、多い場合はそれ以上に時間がかかります。

Q:ストレスが原因ですか?

A:ストレスで円形脱毛症が生じる場合もありますが、明らかなストレスがない場合でも円形脱毛が発症することがあります。精神的なストレス以外に疲労や感染症による肉体的ストレスなどがきっかけとなり、免疫の変調がおこり生じるのではと推測されていますが、本当の原因はまだよくわかっていません。

Q:診察時に円形脱毛をみられるのが嫌なのですが、見せないといけませんか?

A:気持ちはわかりますが、見せて頂く必要があります。早期に治療した方がよくなることが多いので、早めの受診をお勧めします。

Q:子供ですが治療はできますか?

A:円形脱毛は元々子供に多い病気です。小さい子供は使えない治療法もありますが、使える治療法を組み合わせて診療にあたっています。

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