手足のほくろと悪性黒色腫(ほくろのがん)とは
悪性黒色腫(メラノーマ)の発生には紫外線が関与していることが知られていますが、日本人の場合、がん化したほくろの約半数が手や足、爪から始まるのが特徴です。
そのため、次のようなほくろがあれば注意が必要です
- 以前なかったほくろが突然できた
- 急に大きくなったほくろ
- 形がいびつなほくろ
このような変化が見られた場合は、悪性の可能性も考えられるため、自己判断せずに早めの受診をおすすめします。気軽に専門医にご相談ください。

診断方法
以前は、大きめのほくろがある場合、念のため切除して病理検査で良性か悪性かを区別していました。しかし、最近ではデルモスコープという拡大鏡を使い、非侵襲的に判断できるようになっています
ほくろとがんの違い


ほくろ(良性):指紋の細い溝が黒く見えます。
ほくろのがん(悪性黒色腫):指紋の太い丘の部分が黒く見えます。
ただし、これだけで判断するわけではなく、デルモスコープでは他にも対称性の有無や境界のはっきり具合なども見て鑑別します。
診断後の治療方法
- がんの疑いがあればすぐに切除を行います。
- 良性のほくろと判断された場合は、定期的に経過を観察します。
特に「足裏にほくろができた」「少し大きくなった」といった場合は、専門医の診察を受けましょう。時々足の裏をチェックする習慣も、早期発見には重要です。