日帰り手術について
白崎医院では、痛みが少ない日帰り手術を受けられます。火曜日1日、金曜日午前、土曜日午後も対応しているので、忙しい方でも安心です。手術では、なるべくきれいな傷跡になるよう工夫をしていますが、完全に消えるわけではありません。
日帰り手術の流れ
初めての日帰り手術は、誰でも不安に感じるものです。ここでは、白崎医院での手術の流れをご説明します。
(1)初診日
診察を受け、最適な治療法を医師が判断します。手術が必要な場合は、詳しい説明を行い、血液検査も実施します。その後、手術の日程を決め、予約を入れます。
(2)手術当日
手術当日は、いくつかの注意点があります。診察時にご案内するので、しっかり確認してから来院してください。軽い食事は問題ありませんが、食べすぎないようにしてください。水分の制限はありません。普段飲んでいる薬も指示がない限り、いつも通り服用してください。当日は、手術開始の10分前までにクリニックへお越しください。来院後、血圧や脈拍などの確認を行います。

(3)手術
手術を行います。手術中は医師と会話しながら進める場合もございます。なお、切除した部分は病理検査に出しますので、後日結果が出ましたら説明いたします。
(4)手術後
手術直後には、注意事項をご案内します。痛みがある場合は、痛み止めをご使用ください。また、抗生剤を2~3日間服用していただきます(症状によっては服用しない場合もございます)。入浴は翌日から可能です。術後1~2日目の再診で、傷の状態を確認します。抜糸が必要な場合は5~7日後に行い、その後はテープで固定します。手術から2週間後には、病理検査の結果について詳しい説明があります。

手術の切開と縫合
1)メスででき物より長めに皮膚を切ります。顔では、これよりも短く切ったり、でき物だけをくり抜いたりもします。

2)でき物を除去した空洞を糸でぬい合わせます。通常は皮膚の中をまずぬって、次いで皮膚の外側を縫い合わせます。同じ場所を上下に2重にぬった方が傷跡はキレイになります。

麻酔を注射するときの痛みを減らすために
麻酔注射の痛みが気になる方も多いかと思います。実際、麻酔の痛みは2つの場面で感じられることが多いです。1つは針を刺すとき、もう1つは麻酔薬を注入するときです。
針を刺す際の痛みについてですが、以下の工夫をしています。
- 針を細くする。
- 針を刺すときに、つねったりこすったりして注意をそらす。
- 針を刺すときに皮膚を冷やしておく。
次に、麻酔薬を注入する際の痛みですが、次の方法で減らしています。

- 麻酔薬を暖めておく。
- 非常にゆっくりと麻酔薬を注入する。
- 深いところから麻酔して、浅いところの麻酔は最後に行う。
当院ではさらに一工夫を行っています。多くの医療機関ではキシロカインという麻酔薬を使っており、止血効果を高めるためにエピネフリンが含まれていますが、この成分が麻酔薬を酸性にし、痛みを引き起こす原因になることがあります。当院では、これを中和するため、わざわざアルカリ性の液体を加えて調整した麻酔薬を使用しています。この工夫により、痛みが軽減されると考えていますが、痛みを完全に無くすことはできないため、痛みの少ない治療を心がけています。
Q&A
A:大変申し訳ありませんが、手術は予約制で行っています。診察と手術説明の後に、ご希望の日に予約を入れていただくことになります。一度診察を受けていれば、後日電話で予約を入れることも可能です。
手術日は、火曜(1日)、金曜(午前)、土曜(午後)です。
A:手術当日はガーゼを外さず、入浴やシャワーは控えてください。傷に問題なければ手術翌日から、シャワー、入浴とも可能です。
A: 手術当日はやめて下さい。翌日以降は適度な量であれば特に制限はありません。
A:軽い運動なら、手術後3日目以降であれば問題ありません。関節部や加重部位の場合は1、2週間程度はあまり負担がかからないようにしていただきます。
A:通常のでき物であれば、費用はすべて保険が適応されます。大きいできもの、悪性腫瘍は費用が異なりますので、診察時にお尋ね下さい。
露出部(頭、顔、首、肘~指、膝~足):2cm未満の大きさで10,000円程(3割負担の場合)
露出部外(上記以外):3cm未満の大きさで9,000円程(3割負担の場合)
A:麻酔の注射をするときに痛みを伴いますが、我慢できる範囲です(上記参照)。手術中は麻酔が効いているので、痛みはほとんどありません。手術後、麻酔が切れてから痛くなることがあるので、痛み止めの飲み薬をあらかじめ処方しています。痛みには個人差がありますが、約半数の人は結局処方した痛み止めは使わずに済んでいます。
A:おおむね20分ぐらいです。大きいものになると、もう少し時間がかかります。
A:徐々に目立ちにくくなりますが、傷跡は残ります。 傷の方向や皮膚が引っ張られる強さなどを考慮して、最も目立ちにくくなるような工夫を行っています。術後にテーピングで固定し続けることも大切です。
A: 切除したできものについて行う検査で、これにより正確な診断ができます。病理検査では、できものが良性か悪性か、また取り残しがないかも確認できます。結果は通常、手術後およそ2週間でわかり、その後にお伝えいたします。