水虫とは?
- 足の裏や指の間の皮膚がむけている
- 足の裏や指の間に水ぶくれができている
- 足の裏や指の間がじゅくじゅくしている
- 足がかゆい
- 足の裏がカサカサしている
- 爪が濁って厚くなっている

これらの症状が1つでもあれば、水虫の可能性があります。正確に診断するためには、真菌検査が必要です。この検査では、皮むけ部分の皮膚を溶かし、顕微鏡で真菌(カビ)が存在するかを調べます。
自己判断はNG!早期治療のためのポイント
水虫と似た症状の別の病気も多いため、自己判断で市販薬を使うのは避けましょう。専門の真菌検査を受けることで、原因を特定でき、最適な治療を受けることが可能です。その結果、早く症状を改善することが期待できます。
治療方法
1.ぬり薬での治療
お風呂上がりに、足の裏や指の間をよく拭いてから、水虫菌を殺す薬を1日1回塗ってください。
2.ぬり薬で改善しない場合
色々な場合が考えられます。もし水虫の診断が正しければ、使っている水虫の薬の上から、皮膚を柔らかくする薬をぬったり、炎症を抑える薬を併用するなどの工夫が必要です。水虫の飲み薬が有効な場合もあります。
3.飲み薬での治療
- 対象: 爪水虫や、足の裏が固くなっている場合に有効です。
- 服用方法: 1日1回、食後に服用し、3~6ヶ月間の継続が必要です。
- 注意点: 飲み薬は肝臓に負担をかけることがあるため、定期的な血液検査を行います。
- パルス治療: 1日8錠を1週間服用し、3週間休むサイクルを3回繰り返します。希望される場合は診察時にご相談ください
4.ぬり薬で爪水虫を治す場合
時間はかかりますが、診察時に毎回、濁った部分の爪を削ることで改善が期待できます。飲み薬の使用に不安がある場合は、相談してください。
5.じゅくじゅくした症状がある場合
まず、炎症を抑え、皮膚を乾かすためにいくつかのぬり薬を使用します。必要に応じて、短期間の飲み薬を併用することもあります。
日常のケア
1.足をしっかり乾かす
- 水虫は湿気を好むため、足を常に乾燥させることが重要です。
- 靴下をこまめに履き替える、5本指の靴下を使う、入浴後には指の間までよく拭いて乾かすことが効果的です。
- 安全靴やブーツは蒸れやすいため、使用後はしっかり乾燥させましょう。

2.バスマットやスリッパを共有しない
水虫の感染を防ぐために、家族でバスマットやスリッパを共有するのは避けてください。
3.家族全員で同時に治療する
家族内で感染が広がらないよう、全員で一緒に治療することが大切です。
Q&A
A:水虫の人の7割はかゆみがありません。かわむけなどがあれば真菌検査をした上で、治療が必要です。
A:まず本当に水虫か真菌検査で確認が必要です。本当に水虫なのに治らない場合は他の薬を併用してよくしていくことが可能です。
A:時間がかかりますが、爪を削ればぬり薬でも治せます。診察時に相談下さい。
A:症状がなくなってから1〜2ヵ月はぬり続ける必要があります。足が湿っぽい、安全靴やブーツ、ストッキングを長時間はいている方は再発しやすいので、その後も定期的に続けて頂く場合があります。