傷はキズパワーパッドで治せばいいの?

外で遊ぶ機会が増える初夏は転んでできるキズも多くなる季節です。

傷はキズパワーパッドで治せばいいの?こんな時に活躍するのが、薬局で売っているキズパワーパッド(医院で使っているのはデュオアクティブET)。これを正しく使ってますか?

キズパワーパッドはキズに密着させ、キズを治す成分を多く含む体液を保ち、キズを早くキレイに治すもの。
浅くてキレイなキズはこれでいいのですが、次の場合は他の方法も検討しましょう。


1)キズが深いとき:特に脂肪まで見えていたら早めの縫合(糸を使ってぬい合わせること)を。
2)キズが汚いとき:小さな砂などが残る場合はきちんと除去しましょう。痛い場合は麻酔薬を使って行います。
3)菌が入ったとき:菌が入るとキズの周りが赤くなります。化膿止めを早く使わないとキズが深くなります。
4)体液が多すぎるとき:キズの周りの白い”ふやけ”は体液が多すぎるサインです。キズは体液が多すぎても早く治りません。もう少し体液を吸収するものを使用します。

20140607-ulcer2キズは跡になるとなかなか治せません。早めの対応が大切です。


最後に、キズをきれいに洗うことも忘れないで! キズパワーパッドはお風呂で外し、痛くても石けんで洗って下さいね。

日焼け止めの選び方

先日、
富山のチューリップテレビのニュース6で「子どもの紫外線対策」についてコメント
した内容について。

子どもの紫外線対策は3つ
 1)10時から15時までの紫外線の強い時間帯の外出を避ける
 2)帽子や長袖を上手に利用して直射日光を浴びないように注意する
 3)日焼け止めを使い塗り直す

TVで言い忘れましたが、
日焼け止めは吸収剤フリーやノンケミカルと表示のある日焼け止め選んで下さい。吸収剤が入っていた方が紫外線を防ぐ力が強く、ぬっても白くなりにくいのですが、肌が弱い子はかぶれることがあるからです。

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また、
日焼け止めは使い分けが大切です。
普段は、SPF20程度の日焼け止めを。SPFが高いと洗っても簡単に取れないからです。お風呂で洗えば取れるくらいのものでないと毎日は続きません。必要な場合は塗り直してください。

レジャーの時は、SPF40以上、PA+++以上の日焼け止めを。長い時間外で遊んでいると紫外線で「やけど」することもあるので気をつけて下さいね。

写真は資生堂の日焼け止め(2e ドゥーエ)です。これは伸びが良く、白くならず、簡単に落とせます。

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皮膚科・神経内科 白崎医院
TEL: 0766-25-0012
HP: https://shirasaki-hifuka.com
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チューリップTVから取材を受けました

本日(5/14)18時15分からの、
チューリップテレビ「ニュース6」の特集で院長がインタビューに答えます。ちょうど気温が上がり紫外線量が増えるこの時期、
「子どもこそ紫外線対策を」という特集の中でです。

担当の方が、以前LINEで配信した紫外線対策の記事をみて、詳しい話しを聞きたいとのことでいらっしゃいました。昨日連絡があり、今日取材して、明日放送だそうです。慌ただしくて大変そうですね。打合せもなく、質問に答える形で収録されましたが、少し緊張して話し方が硬くなったようで心配です。

そういうわけでちょっと滑舌が悪いかもしれませんが、時間のある方はぜひ見て下さいね。ただし、富山県限定ですよ。

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なかなか治らない傷!それって「とびひ」かも

高温多湿になる5月から増える「とびひ」。湿疹、虫さされ、あせも、ケガなど、傷ついた皮膚から入り込んだ細菌が、毒素を出して水ぶくれを作ります。

水ぶくれの中は菌の繁殖にちょうどいい温度と湿度。菌がたくさん増えた水ぶくれが破けて周りに飛び火します。転んでできた傷がなかなか治らない時は菌が入って「とびひ」になった可能性がありますよ。

「とびひ」を治す近道は細菌を退治する飲み薬とぬり薬を使うこと。

かゆくなるので、かゆみを止める工夫も必要です。患部は石けんを使いシャワーできれいに洗い流して下さいね。

菌は鼻の中にいることが多いので、鼻をいじってたら治りませんよ。

でも「とびひ」になるとプールに入れなくなるので、

「とびひ」にならないよう予防しておきましょう。大切なのは皮膚を良い状態に保っておくこと。

湿疹は早めにステロイドで治し、乾燥肌は保湿剤で潤いを追加しておくとよいでしょう。

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汗でかゆくならないために

これから気温が上がるとますます汗をかくようになりますね。肌が弱い子どもにとって、かゆくなり、湿疹を悪くする”汗”は困りものです。健康な成長のために運動は必要なので、涼しい部屋でゲームなどをして汗をかかないのは良くないですね。

運動して汗と上手に付き合って行くことが大切です。

こんな研究があります。小学校でアトピーの子どもに日中シャワーをさせたところ、薬の強さは変えてないのに湿疹が良くなったそうです。

そうです! 早めに汗を落とせばかゆみは少なくなります。

学校にシャワーがなくても、帰ってすぐやれば同じです。おなかが減っててもまずシャワー。お風呂につかりたい人は、さっとシャワーをしてご飯を食べて、その後にゆっくり入って下さいね。

注意点は石けんを何回も使わないこと! 1日に体を何回も洗う時は石けんは1回だけにして、それ以外はお湯だけで体を洗って下さい。過剰に皮脂が落ちることを防ぐためです。また、シャワー後に保湿剤や薬を使って、皮膚を良い状態に保っておくことも大切ですよ。

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正しい紫外線対策をしてますか?

子供の肌を紫外線から守る日焼け止めについて正しい知識を持ちましょう!

暖かくなる4月から紫外線は一気に強くなります。日焼けしない程度の紫外線でも、長年浴び続けると皮膚ガン、しみ、しわなどの光老化の原因になります。生涯当たる紫外線の約半分を18才までに浴びてしまうので、大人になってからではなく、子供の頃からの紫外線対策が重要です。

対策は以下の3つです。

  1. 10時から14時までの紫外線の強い時間帯の外出を避ける
  2. 帽子や長袖を上手に利用して直射日光を浴びないように注意する
  3. 日焼け止めを使い塗り直す

20130609-UVfamily肌が弱いお子さんが使う日焼け止めは無香料、無着色で「紫外線吸収剤」を含まないノンケミカルタイプを選んで下さい。使い分けも大切で、レジャーの時はSPFとPAの高い物を、日常的に使う場合はそれ程高性能でなく、普通の石けんで簡単に落とせる物を。私のお勧めは1日何回塗り直しても減りが気にならないボトルタイプです。白崎医院にも置いてありますよ。

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水ぼうそうか迷ったときは?

わかりにくい水ぼうそうでも、顕微鏡で調べれば診断することが可能です!

水ぶくれがすべてかさぶたになるまで水ぼうそうは登園や登校は禁止されています。水ぶくれがたくさん出ていれば迷うことはありませんが、熱もなく、赤いブツブツが少しだけだったらどうします? 

予防接種を受けている子はこのようにわかりにくい場合があります。その時に役立つのが顕微鏡検査です。赤い皮膚を少しピンセットで取って染色し、待つこと数分。水ぼうそうなら感染した大きな細胞がみられます。100%ではありませんが、目でみるだけより白黒がはっきりします。

怪しかったらいつでも来院下さい。でも受付で水ぼうそうを疑っていると必ず伝えて下さいね。他の人にうつさないような配慮をしていますので、ご協力をよろしくお願いします。

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アトピーと食物アレルギー

肌荒れがひどいと食物アレルギーになりやすいって知ってます?

卵やミルクでじんま疹が出たり、アトピーが悪化する食物アレルギー。昔は離乳食や母乳が原因で食物アレルギーになると思われていました。

ところがここ数年の研究で、荒れた皮膚から体の中に入った卵やミルクが食物アレルギーの原因だと考えられるようになっています。皮膚が荒れていると、食べ物のごく小さいカスが体の中に入る危険が常にあります。つるつるの健康な皮膚はバリアーがしっかりしているので食べ物のカスは入ることはありません。

乳児の皮膚、特に口周りをキレイに保つことがいかに大切かわかりますよね。

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