2022/11/20に富山県鍼灸マッサージ会で講演を行ってきました。
鍼灸マッサージ師の先生は痛みのある病気をみておられると思い、痛みの出る皮膚病、皮膚の感染症や帯状疱疹後神経痛などの話してきました。熱心な会員さんが20人ぐらいが参加されていました。
富山県高岡市駅南3-5-33
皮膚科神経内科 白崎医院
TEL: 0766-25-0012
HP: https://shirasaki-hifuka.com
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2022/11/20に富山県鍼灸マッサージ会で講演を行ってきました。
鍼灸マッサージ師の先生は痛みのある病気をみておられると思い、痛みの出る皮膚病、皮膚の感染症や帯状疱疹後神経痛などの話してきました。熱心な会員さんが20人ぐらいが参加されていました。
この2つのレーザーでほとんどのあざに対応できますが、炭酸ガスレーザーや手術を併用する場合もあります。あざは1回の照射ですべての色が消えることはありませんが、複数回照射を繰り返すことで徐々に色が薄くなっていきます。
照射は予約制で、毎週火曜日、水曜日午後、金曜日午前、土曜日午後に行っています。 一度来院して頂いてから診察し、レーザーの適応があれば予約を入れて頂きます。申し訳ありませんが、ネットやメールで予約を入れることは出来ません。
土曜日にも照射ができることが当院で行うメリットの1つです。
ピコレーザー | 太田母斑、扁平母斑、異所性蒙古斑、雀卵班 |
Vビーム2 | イチゴ状血管腫、単純性血管腫、毛細血管拡張症(赤あざ) |
保険が効かないあざもあるので、診察時にお問い合わせ下さい。
11月12日(いいひふ)は「皮膚の日」に制定されていて、富山県ではこの日の前後の日曜日に毎年講演会を行っています。皮膚についての正しい知識の普及や皮膚の病気の知識を深めてもらうためです。
今年はポスターにあるように、お二人の先生に「内臓の病気にみられる皮膚疾患」と「子供のあざのレーザー治療」の話をして頂きました。
私は2022年5月から富山県皮膚科医会会長を務めていて、昨日はこの講演会の司会を行ってきました。天候が悪かったにも関わらず多くの方に来て頂いて大変感謝しています。講演もわかりやすく、また終わった後に会場の方から幾つも質問をして頂き、大変充実した会だったと思っています。
来年は2023年11月12日(日曜日)に行う予定にしていますから、お時間があれば講演会に参加して頂ければ幸いです。
湿疹や皮膚炎を始めとする種々の皮膚疾患の赤みやかゆみを抑える「抗炎症作用」を持つぬり薬です。70年前から使われていて、未知の副作用がないこと、軟膏・クリーム・ローション・テープ剤など色々な剤形があることが特徴です。
写真は当院で主に使っているステロイド外用剤です。
炎症の程度や発現部位、年齢などにより強いものから弱いものまでを使い分けています。複数箇所に病気がある場合は複数のランクのステロイド外用剤をお出しすることもしばしばです。
下図のように使用部位によりステロイドの吸収が異なります。吸収の良い顔や陰部は弱いランクのステロイド外用剤でも薬が良く吸収されるため十分に効果を発揮します。逆にこのような部位に強い薬を使うと副作用が出現しやすくなります。
軟膏・クリーム・ローション・テープ・シャンプーなど色々な剤形があることも特徴です。
1)軟膏:べたつく感じがありますが、どのような皮膚の状態でも使うことができます。当院で最も良く使用している剤形です。ワセリンや保湿剤などと混合することで量を増やし塗りやすくする場合もあります。
2)クリーム:軟膏よりのびがよく、べたつかないですが、軟膏より刺激がありジュクジュクした所には使えません。ただし、軟膏がべたべたしてぬりにくいなら、クリームを使う方が良いと思います。
3)ローション:サラサラで流れやすいため頭の中の病気や爪に良く使っています。
4)テープ:硬いシコリやケロイドなどは単純にぬるだけでは改善が乏しいため、テープ剤を使ってステロイドの吸収を高めます。元々軟膏をつけた後にサランラップをを使ってぬり薬の吸収を高めていましたが、テープ剤の方が便利です。テープ剤にはドレニゾンテープとエクラープラスターの2つあり、後者の方が強いステロイドが含有されています。
5)シャンプー:コムクロシャンプーは最強のステロイド外用剤が含まれるシャンプーです(洗い流すために最強でも大丈夫です)。通常のシャンプーと異なり、洗ったあと15分間待ってもらい洗い流す必要があります。少し時間がかかりますが、頭全体に均一に薬が行き渡るメリットもあります。
主な副作用は以下です。
以下の副作用を知った上で、必要な時にはきちんとステロイドを使用し、漫然とは使用せず、良くなった後はステロイド以外の薬や治療法に切り替えていくのが肝要です。
・皮膚萎縮
・毛細血管拡張(特に顔に起きやすい)
・酒さ様皮膚炎、口囲皮膚炎、ステロイド紅潮
・乾皮症、多毛、色素脱出、創傷治癒遅延
・感染症の誘発、悪化(毛のう炎、体部白癪、単純ヘルペスなど)
・緑内障(目に軟膏が入る場合)
糖尿病や高血圧、骨粗鬆症、胃潰瘍、満月様顔貌(ムーンフェイス)、肥満といった全身の病気や容姿に関係するものはステロイドの飲み薬や注射を長期に使った時の副作用です。また、全身の免疫力の低下や感染症にかかりやすくなるのも同様です。これらの副作用がステロイド外用剤で起こるとは考えにくいものです。
別のブログにまとめてあるのでご覧下さい。
ステロイド外用剤の副作用は、副作用を理解し医師の管理の下で適切に使用していればそれ程恐れるものではありません。逆にステロイドを使わないで治そうとすると、完治せずに色素沈着が残ったり、小児の場合アレルギーが増えたりなどのデメリットも存在します。使うのがご不安な場合は診察時にご相談下さい。
新型コロナワクチンを当院で予約してある方はインフルエンザワクチンと同時接種可能です。ご希望の方は来院時に受付にお伝えください(予約不要)。