サーファーは納豆アレルギーに要注意

私は好きで2日に1回は食べている納豆。アレルギーで食べられなくなったらつらいですね。

 

この納豆アレルギー、他の食物アレルギーと異なる点が2つあります。
1つはかゆみや息苦しさなどの症状が食べてから約半日後に出てくること、もう1つは患者の8割がマリンスポーツ愛好家だということです。

 

納豆アレルギーの原因物質は大豆や納豆菌ではなく、発酵してできる独特の「ネバネバ」です。ポリガンマグルタミン酸(PGA)と言いますが、PGAがあまり大きくて腸の中で徐々に分解、吸収されるために、普通は食べて5〜10分で症状が出るところ、納豆アレルギーは半日も遅れて症状が出現するのです。

 

納豆アレルギーとマリンスポーツの接点はなんと「クラゲ」。海ではクラゲに刺されますが、クラゲが毒針を刺し込む時にPGAを作り出すそうです。つまり、サーファーが何回もクラゲに刺されているうちに、PGAに対する抗体が体の中に作られ、納豆を食べた時に同じ成分のネバネバに反応してアレルギーが発症します。

 

実は近年PGAは様々な機能が見出されていて、食品の増粘剤や旨味成分、化粧品の保湿剤などにも使われているそうです。そのためマリンスポーツをしていないのに、PGAを含む化粧品を使っていて納豆アレルギーになった方もいるようです。
納豆だけではなく、一見納豆と想像できない調味料、スポーツ飲料、化粧品などにも注意が必要ですね。

 

我々が診断するのも実は難しい病気なので、じんま疹が出てよく納豆を食べる人は診察の時教えて下さいね。

 

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