インフルエンザの新しい薬 ゾフルーザ

昨日、厚労省がインフルエンザが全国的な流行期に入ったと発表しました。
ちなみに、富山県は1医療機関当たりの患者数が2.29と流行の目安の「1」を超えています。
また、検出されたウイルスは現在のところ、9年前に新型インフルエンザとして世界的に流行したH1N1型(A型)が7割を占めています。
 
さて、インフルエンザの治療薬はこれまで飲み薬のタミフル、吸入薬のリレンザ、イナビル、点滴薬のラビアクタの4つでしたが、今年から飲み薬のゾフルーザが使えるようになりました。
 
ゾフルーザの特徴はタミフルが5日間服用するのに比べ、1回で済む便利さです。イナビルも1回で済みますが、吸入薬なのではうまく出来たかどうかちょっと心配なところが欠点ですね。
今の所、顆粒剤は発売されていないので、体重10kg以上の小児から使用できます。
 
また、これまでの薬は作られたウイルスを細胞表面に留まらせ体内への拡散を抑える作用でしたが、ゾフルーザは直接ウイルスを作らせなくする働きがあります。
 
このためか、ゾフルーザの開発時の試験結果は、「発熱などの症状が出ている期間」はゾフルーザが53.7時間でタミフルと同じ程度の長さでしたが、ウイルスが体から消えるまでの時間はゾフルーザが24.0時間、タミフルが72.0時間と、ゾフルーザの方がかなり早い時期に消えています。タミフルより他の家族に移す可能性が低くなるということですね。
 
もちろん服用しなかった場合と比べると、発病48時間以内に服用した場合は症状緩和までの時間が1日短くなります。
 
ただし、
①ゾフルーザを服用した1割ぐらいの方でウイルスに変異が見つかり、ゾフルーザが効きにくくなるそうです。
②ゾフルーザは新薬のため、未知の副作用ががある可能性も
というリスクを考えた上で、いざという時にタミフルと比べればいいですね。
 

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