プロペシアの後発品が発売
男性型脱毛症(AGA)の治療薬はこれまで「プロペシア」だけでしたが、この特許が切れたため、4月から同じ有効成分を含む後発品がファイザー製薬から発売されました。
1,500円安く提供できるため、白崎医院では主にファイザー社製を使っていますが、ご希望があればこれまでの「プロペシア」も処方できます。でも長く飲む薬は少しでも安い方がいいですよね。
男性型脱毛症(AGA)とは?
額の生え際や頭頂部の毛が年齢とともに細く少なくなっていくのがAGAで、右表のような特徴があります。
AGAの人は全国で1,260万人もいるといわれています。これは成人男性の3人に1人に当たります。
AGAはゆっくりですが、徐々に進行していくので、気になるならまだうぶ毛が残っているうちに対処しましょう。うぶ毛もなくなり、頭皮がつるつるになってしまうと毛包もなくなってしまので、「プロペシア」をいくら飲んでも発毛は難しくなります。
どうしてAGAになるの?
髪の毛は健康でも2〜6年ぐらいすると抜けてしまいます。でもこれくらいの期間があれば毛は十分な太さに成長できるため、髪の毛はコシのあるフサフサな状態に保たれます。AGAは男性ホルモンの影響で、毛が成長する期間が短縮し、数ヶ月〜1年ぐらいで抜けてしまいます。十分に成長できないため細い毛しか生えてこなくなります。
男性ホルモンはヒゲや胸毛を濃くしますが、逆に前頭部や頭頂部では毛を細くします。不思議ですね。1つのホルモンが部位によって全く逆の働きをしているんですから。そうなる理由には男性ホルモンをより活性の高いジヒドロテストステロン(DHT)に変換するII型5α還元酵素が関係しています。前頭部や頭頂部ではこのII型5α還元酵素が多く存在し、変換されたDHTが発毛を抑制します。
「プロペシア」はどうして効くの?
「プロペシア」はII型5α還元酵素を抑える薬です。「プロペシア」により発毛を抑制するDHTの量が減り、毛が生えてくるようになります。
写真を使った評価では、 20〜50才の日本人男性でAGAの方が「プロペシア」1日1錠服用した場合、1年後に58%の方の薄毛改善が確認されています。40%の方は進行なしでしたが、使用しないと徐々に薄毛が進行するため、この40%の方もある程度の効果があると考えられます。さらに長期に3年間の服用では、78%と改善する方の割合が増えています。
ただし「プロペシア」は内服してすぐに効果の出る薬ではありません。最初の数ヶ月は抜け毛が少し減ったかなぐらいの感じで、半年ぐらいは続けないと効果があるかどうかの判定出来ないと言われています。
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