床ずれ、褥瘡(じょくそう)の治し方

床ずれは予約制。待ち時間がありません(土曜日以外)

  1. 必ず家族、ケアマネと一緒に来院下さい。
  2. 予約日時はメールのやりとりで決めています。まずメールを送って下さい(お手数ですがメールには床ずれ診察希望とお書き下さい)
  3. 問診票をダウンロードし、もれなく記載してお持ち下さい。
  4. 往診が必要な場合は診察時に相談させて下さい。

 

 

床ずれが治りにくい理由

普通の皮ふの傷や皮膚潰瘍は1〜2週間ぐらいで治りますが、床ずれは中々改善しない場合があります。
その理由は以下のAとBがあるからです。
 A:自分で寝返りをうてず、傷への圧迫が解消されない
 B:食事量が少ない、全身状態が悪いなど栄養が不足している

 

治りにくい床ずれを治る傷に変えるために

傷の処置と平行して、以下のことを行います。

①傷への圧迫を減らすためにベッドや車いすにエアマットを導入

img_2-06最近のエアマットは高機能で、エアマットに一定時間ごとに体位を変換する機能がついています。その他に寝ていてもフワフワした感じがしないように圧の調節が出来たり、座面がすぐに硬くなり起き上がるときに便利なモードが付いています。詳細はメーカーのHP(モルテンケープ)を参照下さい。高機能のエアマットでも介護保険を使えば月1000円程でレンタルできます。

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家族の床ずれ、褥瘡(じょくそう)を見つけたら

床ずれは、体重による圧迫で血流が滞ってできる皮ふの傷です

人は寝ている間でも無意識に寝返りを打ったり、座っている間でもお尻の位置をずらしたりして、長時間の皮ふへの圧迫を避けています。このような動作を「体位変換」といいます。
しかし、麻痺や寝たきり状態で体位変換を行う事ができない人は、同じ部位が圧迫され続け、皮ふに十分な酸素や栄養が行き渡らず床ずれが出来てしまいます。

褥瘡好発部位床ずれが起こりやすい場所は?

骨が出っ張った場所は強く圧迫されるので、床ずれが出来やすくなります。高齢者や栄養状態が悪い人はクッションの役割をしてくれる筋肉や脂肪が減り、骨の出っ張りがより目立つようになります。
図は後ろから見た骨の場所と床ずれの出来やすい場所を表しています。腰回りにできやすいことを覚えておいて下さい。
 1)上を向いて寝ているとき:仙骨部、かかと
 2)横を向いて寝ているとき:腸骨部、大転子部
 3)座っている時:尾骨部、坐骨部

床ずれの前ぶれを見逃さない

図2

左写真の4日後には右写真の皮膚潰瘍に

写真は腰(腸骨部)にできた床ずれの前ぶれで、赤くなっているのが分かると思います。何もしないと数日後には傷(皮膚潰瘍)になるので、赤い段階でなるべく早く受診するようにして下さい。

床ずれが起こりやすい場所は寝ていると見えにくい場所なので、寝たきりに近い人がいる家族は意識して見てあげるようにして下さい。

床ずれの初回診察は予約制で、待ち時間がありません(土曜日以外)

1)必ず家族、ケアマネと一緒に来院下さい。
2)予約日時はメールのやりとりで決めています。まずここからメールを送って下さい(お手数ですがメールには床ずれ診察希望とお書き下さい)
3)問診票をダウンロードし、もれなく記載してお持ち下さい。
4)往診が必要な場合は診察時に相談させて下さい。

次は床ずれの直し方です

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