大人もかかる「りんご病」

急にほっぺたが赤くなる「りんご病(伝染性紅斑)」
ヒトパルボウイルスB19が病原体で、幼児、学童を中心にみられる感染症です。
2018年6月頃より全国的に流行していて、今月も10人以上の患者さんを診察しました。

 

「ほっぺ」に続き、「うで」や「あし」も赤くなるのが特徴です。
皮ふが赤くなった時は周囲への感染力はなくなっています。体の中に抗体ができ上がっているからです。その1週間前に体内のウイルス量がピークになり、学校や家で他の人にうつします。発熱はほとんどなく、ウイルス量が多い時に倦怠感や筋肉痛がみられたりする程度なので、発疹が出る前に「りんご病」と診断するのは困難です。

 

「りんご病」にかかった後は、日光に注意して下さいね。
発赤が消えても日光に当たると再出現することも知られています。
運動会の練習も始まっていますから、日焼け止めを塗り直すことが必要です。

 

さて、この病気、大人もかかります。
大人はほっぺの赤みが出ないことが多く、逆に、手足のむくみや関節痛がみられることがあります。関節痛は次第に収まりますが、数ヶ月続くこともあるため厄介です。

 

さらに、注意してほしいのは貧血がある人と妊婦さん
感染により貧血がひどくなったり、妊婦さんがかかると風疹ほどではありませんが流産する危険性があるためです。

 

周囲にりんご病にかかった人がいて、その1〜3週間後にむくみやだるさがあったら受診して下さいね。発疹がわずかでも、大人に限り昨年から保険適応になった抗体検査で診断することが可能になっていますよ。

 

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