薬疹かどうか見極めるために

薬疹かどうか見極めるために

薬疹とは文字通り、薬が原因で皮ふに発疹やかゆみが出る病気です。

 

軽い場合は皮ふが赤くなるだけですが、重症の場合は皮ふの細胞が破壊され水ぶくれや皮ふの剥離が生じ、入院が必要になります。そのため薬疹を疑った場合はすぐに薬を中止して下さい。

 

ただ、実際に「薬疹ですか?」と受診された人の中には薬以外が原因であることを多々経験します。
薬疹はいろいろなタイプがあり一概には言えませんが、一般的には「広い範囲の皮ふに発疹が出て、左右対称性のことが多い」のが特徴です。

 

例えば、「顔や手だけ」や「右腕の一部だけ」だとむしろかぶれを疑います。

 

また、風邪薬で発疹が出た場合は薬ではなく、風邪のウイルスが原因の可能性もあります。
どちらかは専門医が見ても区別できないことも。
ウイルス感染があり免疫が高まった状態の人が薬を飲んだから発疹が出ることもあり、簡単に薬だけが原因と言えない場合も多いのです。

 

いずれにしても、元々の病気の治療に薬が必要です。薬を飲んで発疹がでても薬と関係がない可能性もありますから、きちんと診断し、関係なければ薬を再開することも必要ですね。

 

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