「とやまパラドックス」という言葉を聞いたことがありますか？

富山県はメタボ予防に効果的な魚の消費量が全国で４番目（総務省の2016年の調査）

にもかかわらず、メタボリック症候群と診断された人の割合はワースト２位（2016年の市町村国保特定健診）なんです。

腹囲が男性85cm、女性90cm以上で、かつ血糖と脂質と血圧の基準値が２つ以上超えている人がメタボリック症候群と診断されます。

メタボリック症候群になると、糖尿病に３〜６倍、心筋梗塞などの心臓病に1.5〜２倍なりやすく、腎臓病や高尿酸血症、睡眠時無呼吸症候群とも関連しているので、できればなりたくないですよね。

富山県は揚げ物、冷凍食品、アイスクリームなどへの支出が多く、１人当たりの自動車保有台数が全国４位で日常的に歩く習慣がないのも特徴の１つ。

せっかく美味しいお魚がとれるのに、揚げ物や甘い物が好きな県民性と日常的に運動できない環境がこれを相殺しています。

ちょうど６月と７月は当院を含む医療機関で高岡市の健診が受けられます。

高岡市から受診券が送られている人だけですが、9,000円相当の健診が無料です。

例年、40〜60歳の働き盛りの人の受診率が低いので、土曜日を利用して受診してくださいね。

健診を受けて、とやまパラドックスを見返してやりましょう。