夏に増えるニキビ2 マラセチア毛包炎
夏は「ニキビ菌(細菌)」以外に「マラセチア」というカビ(真菌)でもニキビができます。
見た目は同じニキビですが、菌とカビ、原因が違うので治療薬が異なります。「ニキビ菌」による通常のニキビは抗菌剤や毛穴の詰まりを除くディフェリンを、 「マラセチア」にはニゾラールという抗真菌剤を使います。
「マラセチア」 は元々誰でも毛穴の中に持っているカビです。少ない量であれば特に悪さをしませんが、高温多湿の環境で増えてニキビが生じます。アトピーや湿疹の治療に使うステロイド軟膏の使用でも「マラセチア」が増えることがあります。「マラセチア」によるニキビは首、胸、背、うでによくできて、顔にはあまりみられないのが特徴です。
首にできた「マラセチア毛包炎」の治療前後の写真を載せておきます。まだ少し残りますが、2週間程ニゾラールクリームを使うと良くなっていきます。
汗をかいたら早めにシャワーをして洗い流すことも大切ですよ。
いつもの薬で治らないニキビがあればご相談下さい。