爪水虫をぬり薬で治す 「クレナフィン爪外用液」
爪が黄色や白色に濁って厚くなる「爪水虫」。
皮ふ科で行った調査では、健康な人でも10人に1人は「爪水虫」を持っています。
爪の色が変だと思っても痛くもかゆくもないので気にしないことが多く、放置されているのがまん延の理由です。
大切な家族にうつさないために、きちんと治療を受けて欲しいのですが、これまで「爪水虫」 には飲み薬しか効果がありませんでした。
最近は薬局でも水虫のぬり薬が販売されていますが、これまでのぬり薬は「爪水虫」 にはまったく効きません。
ぬり薬は厚い爪の中まで薬が浸透しないからです。
ところが2014年9月から、爪の中まで浸透し「爪水虫」を改善させる「クレナフィン」という新しいぬり薬が発売されました。
飲み薬のように定期的な採血が不要で、ぬり薬なので「爪水虫」を持っている人が多い高齢者でも安全に使えます。
「クレナフィン」を使った試験では約半数の人に有効ですが、対象は爪の一部に水虫がある方で、爪が全体的に痛んでいる場合は飲み薬が必要です。また、薬代が高いのも欠点です。飲み薬は1日1回で半年程度続ける必要がありますが、薬代は3割負担の方で月約1,000円×6ヵ月=約6,000円です(ネドリールという後発品を使った場合)。 「クレナフィン」は1本(約1ヵ月分)が3割負担の方で約4,000円します。
値段はしますが、選択肢が増えたことは良いことで、これからは使い分けが大切になりますね。
ほとんどの爪に水虫がある場合や、確実に「爪水虫」を治したい場合はこれまで通り飲み薬を使った方がいいですが、肝臓が悪い、高齢である、飲み薬はあまり使いたくない場合は「クレナフィン」が適しています。
なお、飲み薬と「クレナフィン」の同時使用は認められていません。
爪が濁っている方は新しい薬ができたこの機会にご来院下さい。
「クレナフィン」は爪の中に浸透します。
JAAD 68, 600,
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