朝起きて虫刺されに気付いたら、
「ダニ」に刺されたと思う人が多いようです。
翌日も刺されないように急いで布団を干したり、掃除したり、あるいはバルサンをたいたりしていませんか?
アレルギーを起こすダニと刺すダニ
誤解が多いのは、アレルギーを起こす「ダニ」と血を吸う「ダニ」を混同しているパターン。
ホコリや食品の中で生息する「ヒョウヒダニ」や「コナダニ」はアレルギーを起こすことで問題になりますが、人を刺したり吸血することはなく、虫刺されのような赤いブツブツも作りません。
一方、吸血する「イエダニ」(図)は普段ネズミや野鳥に寄生していて、人からも吸血するので赤いブツブツの原因になります。なぜか刺しやすい手足ではなく、柔らかいワキや陰部付近が刺されます。
もう1種類「ツメダニ」でも赤いブツブツが見られます。ホコリに住んでいる「ヒョウヒダニ」や「コナダニ」を捕食する「ツメダニ」。夏の高温多湿の環境で「コナダニ」が大発生すると「ツメダニ」が増えて、偶然人を刺すことがあります。血を吸うことはないので、柔らかいワキや陰部に潜り込んで刺すことはありません。
ダニ対策
さて、朝起きて虫に刺された時の対策・・・
屋根裏にネズミがいる家はバルサンではなくネズミを駆除して下さい。でも、もうネズミがいる家はあまり見掛けなくなりましたね。
刺されたのが1回切りなら、外で蚊に刺されて反応が遅く出ただけですから、バルサンや過度の掃除は不要です(前のブログを参照下さい)。
繰り返し刺されるとき。偶然さす「ツメダニ」とその獲物の「ダニ」を減らす目的で畳や絨毯の上をキレイに掃除してみて下さい。
きちんと掃除をしている新しい家なら血を吸う「ダニ」や刺す「ダニ」を気にしなくてもいいですよ。
以前のブログも読んでみて下さい。