山で「マダニ」に刺されたら
野山に行く時はマダニに注意
「マダニ」は野山にいて、通常は野生のイノシシやネズミに寄生しています。普段の生活で刺されることはありませんが、ハイキングやキャンプに行くときは要注意です。
「マダニ」は人が通るとそれを察知して素速く衣類に付着し、皮ふをはい回って柔らかい部位にくっつき吸血します。かゆいブツブツが出る「蚊」や「イエダニ」と違い、「マダニ」は吸血している虫が取れないことで受診されます。かゆみや痛みはありません。時には「マダニ」と気付かず「ほくろ」が急に出来たと来院される方もいます。本当ですよ!
「マダニ」が刺すのは数日後と遅く、血を吸い続けるので虫体がパンパンにはれて「でき物」のように見えるためです。
「マダニ」は1週間以上吸血し、稀ですが、ウイルスなどの病原体を持っていて吸血時に人に感染し熱や関節痛の原因になるので、早めの除去が必要です。でも、引っ張って取るのはやめて下さい。引っ張ってもセメント物質で固定された「マダニ」の口が皮ふに残ります。 ネットではワセリンで窒息させるなどの方法が書かれていますが、うまくいくのは刺されてすぐだけ。2日以上経っている場合はメスで切り取る方が安全です。
野山では子供を草の上に直接座らせないようにし、ズボンの裾は靴下の中に入れた方がいいでしょう。