歩く時に痛い足裏のイボ

足裏が痛くなる病気

足裏の皮膚が硬くなって、歩く時に痛くなるのは通常は魚の目(鶏眼)です。しかし、普通は痛くないイボやタコなのに痛くなる場合があり、その時はイボの下に「粉瘤」が隠れてないか調べる必要があります。

下の図の左側は写真だけ見るとタコです。右側はイボに見えますが、いずれも「隠れ粉瘤」がありました。

足底粉瘤IMG_5037

隠れ粉瘤

イボは乳頭腫ウイルスが皮ふに感染する病気で、液体チッ素で繰り返し凍らすことでよくなっていきます。

粉瘤組織ところが、イボの下に「隠れ粉瘤」があると、粉瘤を手術して取り出さないと痛みは改善しません。粉瘤は、皮膚の中にめくれこんだ袋の中にアカがたまるでき物。顔や背中など毛のあるところによくみられますが、毛のない足の裏にも乳頭腫ウイルスの影響で「粉瘤」ができることがあります。右の図は粉瘤の組織です。

 

エコー(超音波検査)で「隠れ粉瘤」を調べます

足底粉瘤エコー触っても、足の裏の皮ふは厚くて硬いため、なかなか「隠れ粉瘤」の存在がわかりにくいのですが、こんな時にエコーがあれば簡単に区別できます。エコーでみると皮膚の中に普通はない黒い部分がみえて、イボの中に何かあることがわかります。

実際に手術をすると白っぽい玉のようなものが出てきます。こんなのが入っていれば歩く時に痛いはずです。手術後はしばらく歩きにくく痛みもありますが、徐々に普通に戻っていきます。

機械や検査を使わなくても「見るだけで診断できる」 ことを皮膚科医は誇りにしていますが、エコーは第3の目になる機械です。

 

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