ネットや電話からの予約サービス(神経内科)

神経内科

医院に一度来なくても自宅、あるいは外出先から予約が取れるサービスです。当日でも利用可能です。


http://shirasaki.atat.jp

上記アドレスにアクセスするか、18606-4560-5221に電話して神経内科を選択して下さい。
診察券番号を持っていない新患の方も予約可能(ネットのみ、電話からは不可)です。
24時間いつでもご利用可能です。

来院されたら、診察券あるいは保険証を受付にあるボックスに入れて下さい。

凹んだニキビ跡、クレーターや毛穴の開きのレーザー治療

20130425-CO2RE 最新のレーザーを導入しました。フラクショナル炭酸ガスレーザー、CO2RE(コア)です。

 炭酸ガスレーザーは皮膚を表面から削るレーザーで、従来のものはすでに当院にもあり、ホクロやイボの治療に用いていました。凹んだニキビ跡はこのレーザーでも治療できますが、照射部全体を削り取るため、赤みや治療後の色素沈着が長く続くため実用的ではありませんでした。
 
 20130425-co2re_fusion今回導入したフラクショナル炭酸ガスレーザーは削るというより、皮膚に微小な穴を多数あけるレーザーです。穴と穴の間に正常な皮膚が残るため、ダウンタイム(照射後の赤みや不快感)が短くなり、照射後の色素沈着も少なくなります。点状に穴をあけることで、細胞の再生と入れ替えをうながし、ニキビ跡(凹み)・毛穴の開き・傷跡などを改善します。


 料金は6,300円からです。他のレーザーと異なり、照射後に赤みなどがしばらく残る強い治療なので、最初は小さな範囲だけで経過を見て頂き、ダウンタイムが許容範囲内であれば、広い範囲を照射することをお勧めします。

 ニキビ後や毛穴の開きでお悩みの方は、ご相談下さい。

《注意点》

  • 表面麻酔薬を使用します。個人差はありますが、チクチクとした刺激を感じる程度になります。
  • 照射後の赤み、腫れ、場合によっては点状出血や浸出液などが出ることがあるため照射後のケアが必要です。
  • 軽めの照射で7日程度、強めの照射で1~2週間のダウンタイムがあります。
  • 照射部の化粧は3日程度は避けて頂いています。
  • 肌の状態にもよりますが、1~2ヶ月ごとに3~6回の治療を行うのが理想です。

インフルエンザワクチンを接種しましょう

本年度のインフルエンザワクチン接種は終了しました(2013年1月10日現在)。

インフルエンザワクチンはある程度インフルエンザを予防する効果と病気がひどくなるのを抑える効果があります(残念ですが、絶対かからなくなるわけではありません)。例年12月頃から流行が始まるので、流行前の11月末までに接種するのが理想的です。インフルエンザワクチンは本人の予防だけでなく、インフルエンザ患者が減ることで、間接的に高齢者などのリスクの高い人たちをインフルエンザから守ることにもなります。

〈当院では以下のようにインフルエンザワクチン接種を行っています〉

料金:1回2,940円(大人も子供も。2回必要な場合の2回目も同一料金です)
   65歳以上の方は公費負担があるので1,200円です。

実施時間(予約は不要です。神経内科の診療時間内に来て下さい)

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紫外線治療 ~北陸で唯一、3種類の方法で治療しています~

日光浴は昔から体に良いと考えられ、古代エジプトでも治療に使われていました。日光に含まれる紫外線は白く抜けた皮膚の色を戻すだけではなく、通常の治療で治らないアトピー性皮膚炎や乾癬のかゆみや赤みを減らしたり、円形脱毛症の治療にも応用されています。白崎医院では下に示す3種類の照射機を使い分けてこの紫外線治療を行なっています。

1)プバ(PUVA)
 昔から行なわれている方法です。紫外線の吸収を良くする薬をぬったり、その薬を入れた風呂に入った後に紫外線A波(UVA)を照射します。他の2つの方法に比べて皮膚深くまで光が届くので、より良く効くと考えています。風呂に入って照射する方法が最も治療後の色素沈着が少ないので、白崎医院ではこの方法を使っていますが、風呂に入る煩わしさが欠点です。

2)ナローバンドUVB

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 数年前から使用されることが多くなった方法です。以前は図にあるように紫外線B波(UVB)全体を当てていて、強い色素沈着が後に残り問題だったのですが、311nm(ナノメーター)の光だけが出るナローバンドUVBが開発されてからはこの問題は少なくなりました。ナローバンドUVBはプバと異なり、20秒~3分程を当てるだけで簡便なので、現在は使用頻度が最も多くなっています。また、白斑(白なまず)に関してはプバに比べナローバンドUVBの方が色素再生が優れています。

3)エキシマライト
 最近開発された機械で、ナローバンドUVBに近い308nmの光で治療します。この方法の特徴は、ランプが小さいので、狭い範囲を当てるのに適しています。逆にプバとナローバンドUVBは病気が広範囲の場合に使用しています。エキシマライトは当てる範囲が4cm大と小さい分、密度が強くなるので、1回数秒~20秒で治療が終了します。健康な皮膚に当てなくて済むようになったのも大きなメリットです。

〈紫外線治療が効く病気〉
 効果がある病気はアトピー性皮膚炎、乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症、白斑(白なまず)、菌状息肉症(皮膚リンパ腫)です。保険適応にはなっていませんが、他の治療で良くならない円形脱毛症、痒疹(ようしん)、手荒れ、多形紅斑にも効くこともあります。

〈紫外線治療の副作用〉
 紫外線治療の副作用は、当てすぎによる日焼けやヤケド、回数を重ねることによる色素沈着があります。赤みのある皮膚病は治療を行わなくても色素沈着が生じるので、紫外線治療の副作用と区別がつかない場合があります。また、500回以上照射した場合は、高齢になった時に皮膚ガンができる可能性が上がると言われています。500回は週1回当てて10年かかるので、そこまで当てる人は余りいないのですが、多く当てた場合は治療終了後、定期的に皮膚ガン検診を受けて頂いています。
 逆に、紫外線治療には肝臓や腎臓などの内蔵を悪くしたり、免疫を抑えるなどの副作用がないので、高齢者、薬を何種類も服用している方、他の病気をお持ちの方でも安全に行えます。

円形脱毛症の局所免疫療法

円形脱毛症は、その名のとおり円形に脱毛が生じる病気です。10円玉大ほどの大きさで抜けることが多いですが、もっと大きいこともあり、個数も1個のことから複数個の場合があります。また、ひどくなると頭の毛がすべて、さらには全身の体毛まで抜けることがあります。

 原因はわかっていませんが、免疫を担当しているリンパ球が誤って毛根を攻撃するために毛が抜けると考えられています。毛は抜けますが、毛を生み出す幹細胞は攻撃されず残るので、永久脱毛になることは稀な病気です。

 最近、日本皮膚科学会から円形脱毛症の治療指針が発表され公開されています。当院で行っている治療はおおむねこの新しい治療指針に準拠しています(当院の治療方法はこちら)。この中で、局所免疫療法は25%以上の毛が抜けている人に行うように勧められる治療として位置づけられています。

 局所免疫療法とは、SADBEあるいはDPCPという合成化学物質を用いて、故意に脱毛部に”かぶれ”を起こし、皮膚の免疫の働きを正常化する方法です。



 この局所免疫療法は50~60%の方に有効です。すべての人に効くわけではありませんが、これ以上に効果のある方法はこれまで開発されていないので、試みてもよい方法と考えています。副作用はかぶれすぎる場合があることです。処置後に痒みや赤みが強くでたり、ただれたりすることがあります。内臓への影響や発癌性は現在のところ知られていません。

具体的のやり方は以下の通りです。
1) 故意に”かぶれ”を起こすには、まずSADBEあるいはDPCPを体に覚えさせる必要があります。そのために濃い濃度の液体を脱毛部に2日間貼り付けてもらいます。
2) 貼ったあと徐々にかゆみが出てきます。かゆみが我慢できない場合は2日間待たずにはずして下さい。はずした段階で痒みやただれがひどい場合は受診して下さい。貼っている間は頭を水で濡らさないようにして下さい。
3) 貼ってから2~3週間で体はこれらの化学物質を覚えるので、非常に薄い濃度の液体を脱毛部に1~2週間ごとにハケでぬっていきます。ぬる液体の濃度は塗布後のかゆみや赤みを参考にしながら徐々に濃くしていきます。

 この局所免疫療法は子供さんからでも行える治療です。治りにくい円形脱毛症でお悩みの方は一度相談に来て下さい。

アトピー性皮膚炎でみられる首の色素沈着

アトピー性皮膚炎の皮膚症状がひどかった方で首の色素沈着がなかなか改善しないことがあります。

 専門用語では炎症後色素沈着といいますが、皮膚科の教科書では、炎症後色素沈着は時間が経つと自然に色が消える病気と書いてあります。ではどうしてアトピー性皮膚炎の場合は長く続くのでしょうか。

 炎症というのは皮膚が赤くなる状態のことです。この赤い状態がしばらく続くと治った後に必ず色素沈着が残ります。例えばヤケドした後に色素沈着が生じた記憶はないですか? しかし半年とか1年とか時間が経てばヤケド後の色素沈着は薄くなったはずです。ヤケドは1回だけしか炎症が生じない病気だからです。
 アトピー性皮膚炎はどうでしょうか。元々軽微な刺激で炎症が生じる敏感な肌を持つのに加え、首は、汗、洋服や髪の毛でこすれる刺激を常に受け、紫外線にも当たる場所であるため、改善するのが難しくなるのです。

 以上をふまえて首の色素沈着をより効率よく治す方法を説明します。


1)まずは極力首への刺激を減らすのが大切です。洋服や髪の毛は当たらないようにして下さい。汗をかいた時はなるべく早くシャワーを浴びましょう。また、ご自分に合った日焼け止めも使用して下さい。
2)それでも炎症が残る場合は、ステロイド外用剤でしっかりと炎症を抑えます
3)それと同時に保湿剤をつけて、皮膚のうるおいを保つようにします。
4)以上を行い、しばらく様子をみても色素沈着が残る場合はビタミン導入やレーザー治療を併用します。

 ビタミン導入は当院ではエレクトロポレーション法を用いているので、これまでより格段に多くのビタミンを皮膚の中に導入することが出来るようになりました。ビタミン導入は効果が出るまでに回数がかかりますが、肌質が改善し、肌荒れしにくくなるメリットもあります。

 レーザー治療はビタミン導入より早く結果を出したい方に向いています。ただし、照射後はしばらくカサブタが付きますし、人によっては色が白く抜けすぎる場合もあります。

 首の色素沈着は我々皮膚科医にとってもやっかいな病気の1つです。あせらず慌てず、時間をかけてゆっくりときれいにしていきましょう。気になる場合は診察時にご相談下さい。

毛穴の開き

毛穴の開きで悩んでおられる方は多いのではないでしょうか。実際に多くの方が毛穴に関する悩みで白崎医院を受診されています。

 毛穴ってなぜ開くのかご存じですか?

毛穴の開き



 これまでその原因がわからなかったのですが、最近明らかになってきました。右図のように毛穴がすり鉢状に広がっている毛穴では、細胞内のイオンバランスが乱れて皮膚の新陳代謝がうまくいかなくなっています。この変化は、皮脂に含まれる不飽和脂肪酸(オレイン酸など)の割合が高い人に多いこともわかっています。下の図は資生堂のパンフレットから参照させて頂きましたが、皮脂の中でわずか5 %しかない不飽和脂肪酸が多い人ほど毛穴が目立っていたという結果です。

 

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確かに、“皮脂が悪い”というのは理解しやすいですね。皮脂が少ない子供には毛穴の開きはみられませんが、思春期になり、性ホルモンの影響で皮脂が増えてくると毛穴が開き始める人が増えるのだと思います。


 では、どうやったら毛穴は目立たなくなるのでしょうか。

 すでに開いてしまった毛穴を完全に戻すのは難しいですが、ここ数年以下にまとめたようにいろいろな方法が報告されています。白崎医院ではその人の肌の状態を見ながら、適切な方法を組み合わせて治療を行っています。時間がかかる場合もありますが、一度診察時にご相談下さい。

〈開いた毛穴の治療方法〉
1) グリシルグリシン(GG)イオン導入(1~2週間に1度)
イオン導入でグリシルグリシンという毛穴収縮成分を皮膚に浸透させると細胞の中のマイナスイオンが増えて、イオンバランスが整うようになります。当院で行っているビタミンA+Cのイオン導入に加えて行います。

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資生堂の資料より抜粋

2) レーザー治療(2~4週間に1度)
脱毛用のレーザーは脱毛効果以外に、毛の周りのコラーゲンを増やし、毛穴を引き締める効果があります。レーザーにより発生する熱が毛の周囲の細胞を刺激してコラーゲンの産生が増えるためです。

3) サリチル酸マクロゴールピーリング(2~4週間に1度)
ピーリングは古い角質を除去することで、毛穴のつまりが取れ毛穴を引き締める効果があります。毛穴のつまりが目立つ方やニキビも気になる方にお勧めです。当院ではサリチル酸マクロゴールというピーリング剤を使用しています。

4) ディフェリンゲル
家で使うことができるぬり薬です。含まれているビタミンA誘導体が細胞に働き肌の新陳代謝を調節し古い角質を除去することで、毛穴のつまりを取り除きます。どの治療にも組み合わせて使うことができますが、乾燥肌の人は肌荒れを起こしやすいので、保湿剤の併用が必要です。

5) 炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーは皮膚を削りホクロやイボを除去するレーザーです。麻酔クリームで1時間処置後毛穴に炭酸ガスレーザーを打ち込みます。照射後は赤みや色素沈着が数ヶ月残りますが、その後強力にコラーゲンが産生されるので、毛穴が目立たなくなります。初回は試し打ちを行い効果や副反応を確認します。

6) TCAピーリング(サリチル酸マクローゴールピーリングと併用)
凹んだニキビ瘢痕の治療に用います。サリチル酸マクロゴールピーリングより深い皮膚に影響を与えるので、凹んだ皮膚を元に戻す効果がありますが、施術後に赤みや色素沈着が数ヶ月残ります。

女性の薄毛(うす毛)

ブラッシングしたときに髪がたくさん抜けたり、お風呂場の排水溝を掃除していて、束になった髪の毛をみつけてびっくりしたことはないですか?
 女性の薄毛は、50代以降に多いイメージがありますが、不規則な生活やストレスの影響で、20、30代の女性にも見られることがあります。

 では、どういう時に白崎医院を受診すればよいのでしょうか。

 結論から言うと、お風呂の排水溝やまくらに残っている毛が1日100本ぐらいまでなら心配はいりません。
 髪の毛は生まれたときから一定の周期(成長期→移行期→休止期)を持っています。成長期は毛を作る細胞が活発に分裂し毛が伸びている時期で2~6年続きます。数日の移行期を経て3ヵ月程度の休止期に入ると、軽微な刺激で抜けたり、新しくできた毛に押し出されて抜けたりするようになります。休止期の毛は髪の毛全体の約10%を占めています。髪の毛は約10万本あるので、計算すると1日平均100本ほどの脱毛数であれば異常ではないということになります。

 そう言っても、昔は抜けなかったのに! と思われる方は一度相談に来て下さい。

 抜け毛には季節変化があり、特に秋から冬にかけて増えることが知られていますので、抜け毛の増加は正常の範囲内で病気ではないのかもしれません。また、下に書いてあるような睡眠不足やストレスなど生活習慣が悪くなったことで一時的に抜け毛が増えているのかもしれません。しかし、その中には女性型脱毛症といった病気も含まれていますので、自己判断は禁物です。

 以下の状態がみられたら病気による薄毛が考えられます。

・1日100本以上の脱毛
・ わずかに髪の毛を引っ張っただけで何本も抜ける
・ 明らかに地肌が見える

ただし、加齢によっても(特に更年期以後)毛が少なくなるので、年齢相応であれば病気とは考えません。

次に薄毛になる代表的な病気を説明します。


1) 女性型脱毛症
 女性の男性型脱毛症とも呼ばれています。男性の男性型脱毛症は頭のてっぺんの毛が細く少なくなり、前髪の生え際が後退するいわゆる若はげのことで、爆笑問題が“うす毛治療はお医者さんへ”とテレビCMをしていることでも有名です。女性では生え際の後退はあまり認めないので、抜け毛が多くなったというより、分け目が目立つようになったという理由で受診されます。男性の男性型脱毛症のように女性でも男性ホルモンが関与している場合がありますが、関与していない場合も多く詳細はまだわかっていません。
2) 急性休止期脱毛症
 休止期は通常10%程ですが、これが30%程に増加するために起こる脱毛症です。髪の毛を弱い力で引っ張っても簡単に何本も抜けてきます。毛が抜け始める約3ヵ月前の重大な病気や強いストレス、例えば外科手術、出産、急激な体重減少、栄養不足、貧血、高熱、甲状腺の異常、ある種の薬剤を開始したなどで引き起こされます。原因が除去可能であれば(例えば、過度なダイエットの中止、貧血を改善させる鉄剤の内服、原因薬剤を中止など)、毛はまた生えてきます。
3) 慢性休止期脱毛症
 半年以上かけてゆっくりと抜け毛が進行する病気で、急性休止期脱毛症と同じような原因でも生じますが、原因を特定出来ない場合がほとんどです。女性の男性型脱毛と異なり毛は細くならず、頭頂部だけでなく横や後ろの毛も減っていきます。
4) 円形脱毛症
 10円玉ぐらいの大きさの脱毛が数個程度なら迷うことがありませんが、円形脱毛症もひどくなると髪の毛がほとんど抜けてしまう場合があるので、急性休止期脱毛症と区別が難しいことがあります。円形脱毛症は治療法がいろいろあり、多くの場合治る病気です。

以上のように、いろいろな病気があります。

当院では肉眼で髪の毛を観察する以外に、デルマスコープという拡大鏡や顕微鏡を用いて毛を観察し、貧血や甲状腺の病気を除外するために血液検査を行います。

ヘアケアなどの日常生活の注意点に関して
 薄毛を改善させるには頭皮や毛の健康を保つことが重要です。薄毛を悪化させる可能性があるので、睡眠不足、食生活の乱れ(偏食や過度のダイエット)、喫煙、精神的ストレスなどは避けて下さい。
 ブラッシングはマイルドに毛の流れに沿って行います。シャンプーは1~2日に1度が適当です。皮脂やフケが多いほど薄毛になるということはないので、洗髪の時はごしごし洗わずソフトに行い、十分な量のシャワーで洗い流して下さい。トリートメントはキューティクルを保護してくれるので、積極的に行って下さい。ドライヤーはその熱のためにキューティクルが破壊されるので、あらかじめタオルで水分をよく拭き取ってから、なるべく低い温度で髪の毛から離して行うことが肝心です。パーマや脱色は折れ毛につながるので避けた方がよいですが、毛染めは特に禁止はしていません。髪の毛を編んだりするのはもちろんよくありません。

新しい水虫 格闘技競技者に多いトンズランス感染症

 トリコフィトン・トンズランス(Trichophyton tonsurans)は人間の皮膚や毛が好きな白癬菌(皮膚糸状菌)の一種です。日本で最近までこの菌が分離されることはまれでしたが、2001年頃からこの菌による白癬の集団感染が柔道部員やレスリング部員などの格闘技競技者にみられるようになり、徐々に全国に拡大しました。さらに最近では格闘技選手の家族と小学生などのより低年齢の格闘技競技者にまで拡大していると考えられています。
 この菌による症状には体部白癬(たむし)と頭部白癬(しらくも)の2つがあります。体部白癬は格闘技競技者同士が接触することの多い顔、首、上半身に生じます。1円玉ぐらいの大きさの赤く、表面にふけがついたようにカサカサしているのが特徴です。頭部白癬は頭の毛の中に菌が入り込んだ状態です。軽い場合はふけが出る程度ですが、ひどくなると毛が抜け、膿んでくることもあります。
 この菌は感染力が強いので、友人や家族にうつりやすく、また一度感染すると治りにくいので注意が必要です。また、他の水虫と同様に夏に患者が増える傾向にあります。
 治療は足白癬(水虫)と同じ抗真菌剤を用います。ただしぬり薬だけでは効果が少ないので、飲み薬も使用します。特に毛の中まで菌が及んでいる時は飲み薬を6週間以上続ける必要があります。

なお、本症に関して相談がある場合は、メールを下されば可能な限りお返事をさせて頂きます。

以下によくある質問をまとめました。

質問1:なぜ最近になり全国に拡大したのですか?
解答1:菌の遺伝子解析の結果からは現在流行している菌は昔から日本にあった菌ではなく、海外で流行していた菌が人にくっついて輸入されたものと断定されています。したがって、近年スポーツの国際交流が盛んになったからではないかと考えられていますが、はっきりしたことはわかっていません。一度国内に菌が入ってくると、全国大会に出場する強豪校から、徐々に県内の中堅校などに拡大していきます。なお格闘技競技者は相手の皮膚と直に接触することが多いことに加え、練習や試合により皮膚に小外傷が多く皮膚のバリアーが損傷しているため感染しやすくなると考えられています。


質問2:どうしてこの菌は治りにくいのですか?
解答2:以下のような理由が考えられています。
1)菌が感染しても、痒みや痛みなどの症状があまり出ないので、感染に気付かず放置されることが多い、
2)皮膚だけではなく、頭毛や体毛の中まで侵入することが多いので、飲み薬による治療が6週間以上必要だが、根気強く服薬することが難しい場合がある。
3)集団感染が多く、保菌者を含めて同時に治療することが難しい場合がある。


質問3:保菌者とはどのような人のことを指しますか?
解答3:皮膚科医が診察しても肉眼的に症状はないが、検査をすると菌を持っている人のことです。保菌者は自分では痛くも痒くもありませんが、他人に菌をうつす能力があるので、だれが保菌者なのかきちんと検査を行い、保菌者と症状のある人を同時に治療することが感染防止には必要です。
保菌者かどうかは、頭を滅菌した綿棒やブラシで強く20回程こすり、それを2週間培養することで判定します。当院では綿棒を用いた方法で検査を行っていますが、集団全員を検査する場合は金沢医科大学皮膚科に依頼しています(1人1,000円程必要)。


質問4:団体内で感染を防ぐためにできることはありませんか?
解答4:以下のことがあります。
1) 競技で使うウエアーの洗濯。洗いやすいアンダーウエアーを着て練習する。
2) 練習後のシャワー浴。なるべく早く石けんで洗いましょう。
3) 部員間でのタオルや帽子の共用禁止
4) キズテープは極力控える。テープの中で菌が繁殖する場合があるので。
5) 皮疹の早期発見に努める
6) 皮疹のあるものは競技を休ませる。
7) 市販の抗真菌剤入りシャンプーや液体石けんの使用


質問5:家族にどのような症状があれば感染を疑いますか?
解答5:家族の中に格闘技競技者がいない場合はこの菌による感染の心配はほとんどありません。格闘技競技者がいる場合で、頭のフケが増えた、脱毛がみられる、体に赤いかさかさしたものがみられる場合は、当院を受診して下さい。その際、必ず格闘技を行っているものが家族にいる旨を医師に伝えて下さい。



質問6:現在どのくらいの人が感染していると考えられますか?
解答6:正確な数字はわかりません。全国高校総体に出場した選手の約2割がこの菌を有していることが調べられています。



最後に、決して格闘技が良くないスポーツと言っているわけではありません。治療と予防をしっかりやれば本症は特に怖い病気でもありません。楽しく格闘技を続けられるように、正しい知識を身につけて頂きたいと考えています。

新しいニキビのぬり薬ディフェリンゲル(一般名アダパレン adapalene)が日本でも使えるようになりました

1994年にフランスで、1996年にはアメリカで承認されていたディフェリンゲルがようやく2008年10月に日本でも承認され、白崎医院で使用できるようになりました。ディフェリンゲルはニキビの原因になる毛穴のつまりを改善させるぬり薬です。日本にはこれまで毛穴のつまりを除く薬がなかったので、今後はニキビ治療が良い方向に大きく変わっていくと思います。

 幸い私は金沢大学附属病院で勤務している時に、ディフェリンゲルを患者さんに使っていたことがあります。臨床治験と言って、新しい薬を患者さんに試してもらい効果や副作用を検討する機会があったからです。新しい薬は必ずこのステップを踏み、効果が高く副作用が少ない薬だけが厚生労働省に認可されることになっています。多少ぬったところが赤くなったりする刺激症状は出るものの充分許容範囲で、それよりもニキビがよく治り、参加してもらった患者さんがたいへん満足していたというのが私の印象でした。それ以来、この薬が早く使えるようになればと思っていましたが、発売まで何と4年間も待たされることになりました。

 そもそも、ニキビは以下の2つのことで出来る病気です。1つは毛穴の出口がつまり毛穴に皮脂が貯まること、もう1つはその毛穴の中でニキビ菌が増えて炎症が起こることです。当然、毛穴のつまりをなくして、ニキビ菌を殺せばニキビがよくなることが理解できるかと思います。ところが、2008年の10月まではニキビ菌を殺す薬しか認可されていませんでした。したがって、出来てしまった赤いニキビは治りますが、つまりがとれないので、ニキビを新しくできないようにするにはピーリングなどの別の方法が必要でした。

 もちろんディフェリンゲルが出たからといっても、すべての人のニキビが撲滅されるわけではありません。ただ、これまでよりはニキビがきれいに治る人が増えると思います。白崎医院では、このディフェリンゲルを上手に使いながら、それでも治りにくい方には、ピーリングやレーザー治療を行う予定です。ディフェリンゲルの詳しい使い方の説明は診察時にお渡しします。