虫刺され(赤くはれ方に個人差がある理由)
“カ”に刺された後の反応にはなぜ個人差があるのでしょうか?
“カ”に刺されてもほとんどはれない人から、特に子供では赤くはれてシコリを伴うこともあります。ひどくはれると、「体のどこかがおかしいのでは?」と心配するお母さんもいますが、高熱を伴わなければ単なる虫刺されとして問題ありません(もし高熱を伴う、あるいは虫刺されの後が傷になって残る場合は蚊刺過敏症という病気を疑い詳しい検査を行います)。
この個人差は、虫刺されの反応が吸血の時に注入される唾液成分へのアレルギー反応で生じるためです。
一般にアレルギー反応は、下記のような時間経過で反応が変化しますが、人によって免疫の強さが異なるためその反応の程度はまちまちです。
- 最初に刺されたときは無反応
- 次に刺されたときに1~2日遅れで虫刺されの症状が出るように
- 刺され続けると、刺されてすぐにもじんま疹のようにはれるようになる
- もっと刺されると体が慣れて徐々に反応しなくなる
日本人の場合、夏に少しずつ”カ”に刺され慣れていくので、子供のときに激しい反応があっても、年齢が上がれば激しく反応しなくなります。大人になってから虫刺されで苦労しないためにも、子供のうちに”カ”に少しずつ刺されるのがいいのかもしれません。
でも、できてしまった虫刺されは放置しないで早めに受診してください。程度に合わせた薬をきちんと処方いたします。
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