かぶれ
かぶれの症状
- 赤いブツブツが出てかゆい。アレルギーが心配
- 肌荒れを繰り返している
- かぶれたみたいだけど原因が不明。検査をして調べたい
- ピアストラブルや金属製品のかぶれで困っている。金属アレルギーかな?
- 手荒れがひどい。水ぶくれができたり、切れて痛い
かぶれはこんな病気です
「かぶれ」は正式には接触皮膚炎と呼ばれています。字のごとく、原因物質が触れた部位に炎症(赤みやかゆみ)が生じる病気です。「湿布かぶれ」が一番イメージしやすいのではないでしょうか。湿布をはると、湿布の形に赤いブツブツができて、やめると良くなるけど、次に別の場所で使ってもまたかゆくなって困る。こんな病気が接触皮膚炎です。水ぶくれができたり、じゅくじゅくしたりする場合もあり、ひどくなると症状は他の皮膚にも広がります。
原因は様々です。頻度の多いものは、1)化粧品、毛染め、ヘアケア製品 2)金属(装飾品類、セメント) 3)植物や食べ物(ウルシ、サクラソウ、菊、マンゴー、アロエ) 4)医薬品(ぬり薬、消毒薬、湿布、目薬) 5)衣類、ゴム、革製品 などです。
仕事に関連したものでかぶれる場合も多くみられます。
美容師:シャンプー、毛染め
医療介護関係者:消毒、ゴム手袋
歯科関係者:金属、アクリル樹脂
製造業:金属、樹脂、油
かぶれの検査
パッチテストを行います。
パッチテストは疑わしい化粧品や金属などを皮膚にはって、2日後にその部分が赤くなるか調べる検査です。疑われるのが、化粧品やシャンプーの場合はそれを持参してもらい検査に使います。金属、毛染め、うるし、ゴム、樹脂、防腐剤などは検査用の試薬が用意してあるので、それを皮膚にはって行います。
代表的なかぶれの原因と対策
ピアスアレルギー:多くの場合ピアス穴を残しながら治療することが可能です。
金属アレルギー:どの金属が合わないのか原因をしっかり調べ対策しましょう。
歯科金属アレルギー:手足に水ぶくれが繰り返して出る場合は歯科金属アレルギーかもしれません。
手荒れ:アレルギー以外の原因も考える必要があります。
湿布かぶれ:湿布かぶれと紫外線の関係は?
化粧品かぶれ:顔の皮膚トラブルを繰り返しているときは化粧品をチェックしてみましょう
ウルシかぶれ:ウルシ以外にも注意することがあります。
毛染めかぶれ:毛染めの成分を変更すればかぶれずに毛染めを続けることが出来ます
かぶれQ&A
Q:血液検査で原因がわかりますか?
A:血液検査でわかるのはじんま疹の原因です。かぶれはパッチテストが必要です。
Q:肌荒れを繰り返して困っているがどうしたらいい?
A:まずは正しい診断が大切です。一度診察に来て下さい。かぶれであればパッチテストで原因を探っていきます。
Q:初めて使った物はかぶれませんか?
A:すぐにはかぶれませんが、2週間ぐらい使い続けるとかぶれることがあります。以前に似たような物でかぶれたことがあれば初めてのものでもかぶれます。
Q:長く使っている物はかぶれませんか?
A:長く使っていても、何かのきっかけでかぶれることがあります。
Q:かぶれやすい体質はありますか?
A:肌がカサカサと乾燥している人の方がなりやすい傾向にありますが、原因物質が強いものであれば誰にでもかぶれは生じます。
Q:かぶれの治療法は?
A:いろいろな強さのステロイド外用剤をぬり分けて頂きます。症状がひどい場合はステロイドの飲み薬を一時的に使用します。