代表的な皮膚の腫瘍(でき物)の手術
1)粉瘤
よくある皮膚のでき物です。表皮(皮膚の最外層)が皮膚の中にめくれこみ袋状になっています。袋の中には垢(アカ)がすこしずつ貯まるので、粉瘤も徐々に大きくなります。
(痛みや赤みがない場合)
手術で袋ごときれいに取り出し、ぬい合わせます。
(痛みや赤みがある場合)
・ 粉瘤の表面を切り、中の垢やばい菌を取り除きます。
・ 2週間程傷の処置を行い、シコリが残るか様子をみます。
・
1、2ヵ月後にシコリがのこっていれば、手術を行い、すべてを取り除きます。
2)ほくろ
ほくろは平らなものから盛り上がったものまで様々で、色も白っぽい物や茶色、黒色などがあります。手術やレーザーによって除去します。詳細はほくろの除去へ
3)石灰化上皮腫
子供の顔、うでやあしに出来ることが多い硬いでき物です。毛を作る細胞が変化してできると考えられています。→子供の手術について
4)皮膚線維腫
主にうでやあしにできる硬いでき物で、表面は茶色をしています。虫刺されや引っかいた傷跡から生じることがあります。ガンになることはありません。
5)軟性線維腫、神経線維腫
いずれも柔らかいでき物で、細い茎で皮膚についている場合もあります。
6)脂肪腫
徐々に大きくなる柔らかいでき物です。大きさは1~10cm程で様々です。
7)顔の小さなでき物
顔にはいろいろな種類のでき物ができます。顔は皮膚の細胞以外に、毛、汗の管(くだ)、脂腺などが他の場所よりも多くあるからです。写真で代表的なものを示します。
8)皮膚のがん
別項目をご覧下さい。
良性のでき物より余裕をもって大きく切り取ることで、再発を防ぎます。