おむつ皮膚炎、皮膚カンジダ症
おむつ皮膚炎、皮膚カンジダ症とは
- おむつ部のトラブルは、便、尿、汗の刺激で生じる皮膚炎とカンジダというカビが増えるカンジダ症の2つが主なものです。
- いずれも肛門や外陰部のまわりが赤くなり、ひどくなるとただれてきます。
- 下痢をした、おむつ交換が遅れた、汗で蒸れた、入浴回数が少なかったなどが誘因です。
- おむつギャザーが刺激となって皮膚が赤くなることもあります。
- 皮膚カンジダ症は周りに拡大しやすく、皮膚が薄くむけるのが特徴です。
おむつ皮膚炎、皮膚カンジダ症の治療
おむつ皮膚炎と皮膚カンジダ症をきちんと区別することが大切です。
見ただけで多くは区別できますが、わかりにくい場合は皮膚がむけているところを取って顕微鏡でカンジダの有無を調べます。
皮膚炎で炎症が強ければステロイドを、軽ければ皮膚を乾かす亜鉛華単軟膏を使います。
カンジダならカビを殺すぬり薬を用います。
おむつ皮膚炎、皮膚カンジダ症の日常のケアは
オムツはいつもよりこまめに替えるようにして下さい。
皮膚についた便は優しく除去して下さい。
お風呂でも石けんで優しく洗って下さい。
皮膚が赤くなったらそのままにしないで、早めに治療をするよう心がけて下さい。
おむつ皮膚炎、皮膚カンジダ症 Q&A
Q:カンジダはどこかから感染したものですか?
A:元々誰でもカンジダは持っています。乾いていれば量が少なく症状は出ませんが、風呂のカビと同じように蒸れるとカンジダが増えて症状が出ます。従って他人からもらうものではありません。
Q:おむつ皮膚炎にステロイド外用剤を使うのは心配ですが。
A:使わなくても時間をかければ治せますが、おむつ皮膚炎にステロイドを使うと早く改善させることができます。ひどくなるとかゆみや痛みを伴うので、なるべく早く赤ちゃんの症状を取ってあげるのはとても重要なことです。ただし使いすぎるとカンジダが増えて赤くなるので注意が必要です。